事情聴取再開

ウソを厳しく叱られて顔を腫らしてしゅんとなってる私のことなんてお構い無しでハルの追求が再開された。

もう一度聞きますけどこれは何ですか?

ハルはテーブルの上のレシートを人指し呼びでトントンと示した。

頬っぺたがズキズキと痛い。頬っぺたの痛みが絶対絶対ホントのこと話さなきゃダメだからねっっって言ってる。

そんなのわかってるよぅ。ウソついちゃダメ。

ウソついたらまたビンタ。

絶対にウソはダメ。

そう思った私の口から出てきたのは

それはレシート。

あーーーん。何言ってんの私?

慎重に考えた答えがこれ??

またアキくんがぷぷっと笑った。

アキくーーーん笑ったついでに助け船出してよぅ。

ハルはアキくんが笑ってるのなんかちっとも気にせずに呆れたように私を見てる。

はい。まぁ見ればわかりますけどね。レシートですよね?で??

で?ってぇ。ハル怖いよ。怖すぎるよ。

何も言えずにうつむいているとハルの声が大きくなった。

はなさん?痛い目にあわなきゃ話せないんだったらそうしますけど?

やーーーん。痛いのやだぁぁ。

ハルの左手に腕をつかまれ右手でアゴを持ち上げられた。

ヤダヤダヤダもうビンタいやーーーっ

ああのねあのあの

あわてて何か言おうとしたけれど言葉にならない。もうやだ。

やだ。話すぅ。話すから。ビンタやだ。

私がイヤイヤと首を振るとハルはふふんと鼻で笑って私のアゴから手を離した。

はなさん。いいから落ち着いて説明してください。でも顔はこのままで。ちゃんと話さなかったらいつでもビンタできるように。

はぁぁぁ。心臓がさっきからずっとバクバクいってる。

怖くってハルと目を合わせられなくて顔はそのままで視線だけ落としてハルの口元を見た。

ハルの口元はしゅうちゃんに似てる。しゅうちゃーーーん。会いたいよぅぅ。助けてよぅぅ。

昨日は門限よりずっと早く帰って来て。ホントだよ?早かったのちゃんと。それで夜ご飯食べておフロも入って何にもすることなくなって。

ちょっとだけ視線を上げてハルの反応を確かめてたらジッと私を見ているハルとまた目が合って泣きそうになった。

ハルにまっすぐ見られると自分がすごくバカになったような気がする。なんでだろう。

えっとねそれでね。アイス食べたくなって冷凍庫開けたけど何にもなくてそれで買いに行きました。

ふぅん。で?

で?えっと時間が遅いのはわかってたけどコンビニまですぐだし

やだぁ。怖いよ。怖すぎるよハル。

わかりました。もういいです。

ハルは私の言葉を遮るように言った。

え?まだこれからが大事なとこでしょ?

私まだ謝ってないし。

つまり門限は守ったと。門限がその時間までに戻って来いというルールだということは知っていたけどその時間を過ぎたら外出してはいけないということは知らなかったと。そういうことですね?

え?やだ。なんか違う。違うけど。

ルールを知らなかったのならしかたがないですね。

え?え?許してくれるの?

見逃してくれるの?

今日のハルまさかの天使??

やだぁハルってばぁ天使ちゃん??なの??

これも悪いのはケンってことですね?

えぇぇぇぇーーーーーっっっっ????

いやそれは違うよ?

ハルはようやく私から視線を外すと

ケンオマエはいつまでそこにボーっと座ってんだよ?さっさと準備しろ。

とケンちゃんをにらみつけた。

え??準備?準備って何???

イヤな予感しかしない。